製品の見た目について

Q.受け取った製品の中身が空に見える時があるのですが?

A.注文した製品が少量かつ冷凍乾燥されている場合、視覚上製品の中身が空に見える場合があります。適切な溶媒を加えて超音波処理などで完全に溶解して下さい。

Q.蝋状固体または吸湿性の化合物はどのように扱えば良いですか?

A.製品によっては蝋状或いは油状に見える場合があります。これらの製品は厳密な質量を計量することが難しいため、適切な溶媒で直接溶かすことをお勧めします。 多少の化合物は吸湿性を持っていて空気中から水分を吸収します。そのため製品によってはウェットまたは液滴のように見える場合があります。そのため、これらの化合物を乾燥した状態で保存しなければなりません。

溶解度

Q.購入した化合物はどのように溶かせば良いですか?

A.製品溶剤の選択については弊社の製品データシートを参考にしてください。大部分の製品は水、PBS或いは生理食塩水に溶けず、アルコールまたはDMSOに溶かすことが多いです。ストック溶液は長期に保存することが可能で、in vivoとin vitro実験で使用する際には1:500から1:1000に希釈し実験を行います。少量の有機溶剤(例えば0.1% DMSO)は生物試験に影響を与えませんが、溶剤対照群を作ることを推奨します。

Q.ペプチドはどのように溶解すれば良いですか?

A.滅菌水でペプチドを溶解してください。酸性ペプチドは少量の水酸化アンモニウムまたは10%酢酸により溶解度が向上します。疎水性または中性のペプチドに対しては、先ず最小量のDMSOまたはDMFでペプチドを溶解します。その後、滅菌水を加えDMSOまたはDMFを希釈します。必要があれば超音波処理を行って下さい。

Q.データシートの内容に準じて化合物を溶かしましたが、完全に溶解されませんでした。その場合はどのような対処をすべきですか?

A.溶剤を50℃で温めて、ボルテックスまたは超音波処理を短い時間(数分)行って下さい。それでも溶解しなければ弊社の技術サポート([email protected])まで連絡して下さい。

Q.化合物はDMSOストック溶液には完全に溶解しましたが、実験で使用する水性溶剤に希釈した際に固体物質が出ることがあります。

A.この現象はよく見られます。溶液中に固体物質が確認された場合は数分のボルテックス、超音波処理または製品を50℃で温めることで再度完全に溶解することができます。固体物質が完全に溶解されたことを確認して溶液を使用してください。

保管と安定性

Q.注文した製品が営業時間外に到着したため一晩室温に置かれていました。ラベルの内容では-20℃で保存しなければならないことになっています。この製品化合物は変性しますか?

A.弊社の製品ラベルに表示されている温度は長期保管の最適温度です。多くの化合物は短期間なら室温においても安定しています。

Q.1回の実験で製品を使い切れない場合、残りの溶液はどのように保管すると良いですか?

A.多くの化合物はDMSOまたは有機溶剤に溶かします。尚、ストック溶液は-20℃で最高3ヵ月保存できます。5回以内の凍結/解凍サイクルは低分子化合物の生物活性に影響を与えませんが、多くの場合、で部分製品の水溶液は安定ではなくて、新しくなる必要があります。これらの製品について、使用する前に、溶液を準備しなければならなくて、24時間以内で保管しなければなりません。

無菌性

Q.貴社の製品は無菌ではありませんが細胞分析に直接使うことができますか?

A.弊社の製品は無菌ではないので細胞を汚染しないことを保証することはできません。お客様の細胞汚染を防止するために以下の予防措置を行ってください。
1.培養器にはペニシリン・ストレプトマイシン(penicillin-streptomycin)などの抗生物質を含有させてください。
2.可能であれば弊社製品をエタノールまたはDMSOに溶解して下さい。これらの溶剤は実験の際にコンタミネーションを防ぐだけでなく、ストック溶液の汚染物質混入防止にもなります。
3.実験の全てのプロセスを無菌状態で行って下さい。